X'mas Orange
みかんの価値を上げる
Background
愛媛県は柑橘生産量日本一ですが、県内のみかん農家は格別恵まれているわけではなく、収入や後継者の問題から廃業するみかん農家も多数あります。また、調整などによって大量のみかんが捨てられることもあります。「柑橘王国愛媛」どんな理由であれ、みかんが捨てられるのを見過ごすことはできません。
Challenging Tasks
カナダでは温州みかんを「聖なる果実」といってクリスマスに贈り合う習慣があります。この「クリスマス・オレンジ」をキーワードに、みかんの新しいプロモーションを企画しました。1個のみかんでも、心のこもったプレゼントになる。そんな思いを草の根からプロモートしました。
Project Story 1
とどけよう、愛媛
「クリスマス・オレンジ」のプロジェクトは、東北の震災があった翌年、美味しい愛媛みかんを「クリスマス・オレンジ」として東北の方に届けよう!という企画から始まりました。知人やSNSを通じて呼びかけると、すぐに1トンを超えるみかんが集まりました。また、この取り組みに賛同してくれた新聞社やテレビ局もメディアで取り上げてくれるようになり、「クリスマス・オレンジ」は、愛媛県内では誰もが聞いたことのあるフレーズになっていきました。
Project Story 2
クリスマス・オレンジ展
プロジェクト2年目、大きく話題を呼んだのが「クリスマス・オレンジ展」です。お歳暮シーズンに県内のデパートに並ぶ柑橘加工商品を中心とした商品を、デパートでなくミュージアムに展示したのです。商品ではなく作品として取り扱うという逆転の発想は、テレビや新聞社からも注目を集める活動となりました。やがて県外のデパートやスーパーでも「クリスマス・オレンジ」コーナーを見かけるようになっていきました。
Project Story 3
「被災地」と「クリスマス・オレンジ」
東北地方太平洋沖地震で被災した子どもたちが中心となって撮影した写真を展示する「未来への教科書~For Our Children~」を、NPO法人映像情報士協会とクリスマス・オレンジ推進事務局が共同で開催しました。プロモーションで東北を訪れたことがきっかけとなった写真展。たくさんの来場者に、「クリスマス・オレンジ」を通じて出会った東北の子どもたちの様子や、被災地の状況などを一人ずつ伝えていくことができました。
Project Story 4
このプロジェクトは、任意団体によるボランティア活動であったため予算に限りがあり、プロモーション用のテレビCMはスマートフォンで撮影しました。当時、ちょうどiPhone4がハイビジョン対応になったばかりの時で、携帯で作ったCMという話題性も相乗効果となり、インターネットでの動画はすぐに10万ビューを超えました。またポスターやチラシについては、印刷代が掛からないよう、印刷データをホームページ上でダウンロードできるようにしました。
Event Planning & Promotion, Creative Direction, Logo Mark, TVCM, Promotional Marketing Materials